シャボン玉のお散歩

アート・読書案内・旅など日々の徒然を綴ります。

フランス人間国宝展

東京国立博物館表慶館『フランス人間国宝展』に行ってきました。

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フランスの傑出した工芸作家15人による手仕事の美しい作品が展示されています。伝統を継承し、自然との調和を図った、しかも、モダンな素晴らしい作品ばかりで驚嘆してしまいました。

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展示会場を入ると、曜変天目茶碗の再現を研究している工芸作家ジャン・ジレル作の茶碗が暗闇の中にきれいに整列され、美しい茶碗の底がライトに照らされ浮かび上がり、まるで星空、銀河のようです。それを取り囲むようにして、自然の美しい風景が描かれた陶器が展示されていました。

次の部屋に進むと、エルメスのバッグ?!と思わせるようなバッグが目に入りました。それもそのはず、エルメスで職人として修行を積んだ工芸作家によるものでした。

この部屋には、金銀細工の作家の作品もあり、チューリップ型のグラスは金属製にも関わらず、可憐に風にそよいでいる印象を受けます。光の加減で、金に見えたり見えなかったりトレイや人の形にも見える銀の一輪挿しなど、デザイン性に富んでいる作品がずらり。他にも鼈甲細工師によるメガネも。

2階に上がると、寄木細工のような麦わら象嵌細工のテーブルやチェストがあり、日本の麦わら細工とは大違いです。

このほか、デザイン性に富んだ日傘。日傘は傘の部分だけではなく、柄の部分まで凝った創りにになっていました。その傘の花を囲むように、扇の作品が展示されています。折り紙の技法を活かし広告を使用したかのような扇、特に番いの鶴を模した扇が印象的です。

2階を周り、1階に戻ってくると羽根を素材とした作品が展示されています。遠くから見ると大輪の花、近くに寄ると蜂鳥が一輪の花に群がっているという美しい作品、ちょっと笑えるドラゴン。どれもこれも、この部屋にあるのは、羽根を素材とした作品ということに驚かされる。

展示作品も素晴らしかったけれど、その展示空間も素晴らしいことに感動して見終えました。あとからわかったのですが、展示空間は、フランスで活躍するレバノン出身の建築家リナ・ゴメットが「匠の技の道程」をテーマにデザインしたということです。

さすが、おフランス、美の追求に余念がありません。どこまでも完璧です。

表慶館のロビーでは、今回出展されているフランスの人間国宝の方々の制作過程がモニターに流されています。こちらも美しい出来上がりで、見入ってしまいました。

図録も作家さんの紹介やアトリエの様子もあったりと、とってもおしゃれです。

硝子師の紹介がなされている小冊子は、ミュージアムショップで無料で頂けました。

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会期11月26日まで

jp.ambafrance.org

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