シャボン玉のお散歩

アート・読書案内・旅など日々の徒然を綴ります。

フィレンツェへの旅② 2度目のフィレンツェに降り立つ

というわけで、2020年の年明け、1月上旬にフィレンツェに向け旅立ったのでした。

羽田空港のJALカウンターで、パリ乗り継ぎフィレンツェ行きの手続きをして、荷物を預けて、さあ出発ですよ。

念のため、荷物のタグも確認です。ちゃんとフィレンツェ着になってます。よかった。

 

これから12時間飛行機に揺られ、パリに到着。2時間の乗り継ぎ時間でCDGの中を一目散に移動せねばなりません。入国審査の検査場は結構長い列です。ちょっとイライラしますが、待つしかありません。荷物をフィレンツェまで預けているので、パリでピックアップする必要はありません。少しは時間のロスがなさそうです。

入国審査をパスしたら次のゲートを目指し移動です。CDGは広いです。エスカレーター乗ったり、歩いたり、一所懸命ですよ。

手荷物検査や搭乗手続を終え、出発を待ちます。パリ到着も時間通りなので、乗り継ぎにも特段の支障もなくフィレンツェ行きの搭乗を待ちます。

今回の旅で少し不安があったのは、フランス国内で盛り上がっていたデモやストのことでした。実際、エールフランスのホームページにも、空港職員のストなどで飛行機の便が運航中止になる場合もある旨の記載もありました。エールの日本事務所に出発前に問い合わせたところ、24時間前にならないと便の運航は決定しないとのことだったので、結構ドキドキしました。日本出発の前に便の運航が決定されたのを見たときは一安心でした。

さてさて、とりあえず後は搭乗を待つ間、ボケーとしながら思い出すのは、この乗り場からニースに行ったりジュネーブに行ったりしたわいな、という懐かしい思い出です。

エールフランス機の搭乗もオンタイム。無事に飛行機も飛び、機内で飲み物とクロワッサンのサンドイッチが給仕され、ゆっくりとした時間を過ごします。

 

フィレンツェ空港に着き、飛行機からは階段を降り空港のだだっ広い敷地を歩きながら建物に向かいます。

前回と違い、フィレンツェ空港に無事に到着した! という感慨もひとしおです。

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<フィレンツェ空港に到着し、空港建物に向かう人たち>

 

荷物のターンテーブルの周辺は、一緒の便の客たちでごった返しています。ヨーロッパ人、韓国人(韓国系のイタリア人?)が多いです。意外と中国人が少ないかしら。日本人はほとんどいないです…。

みんな、自分の荷物を手にしては去っていきます。つぎつぎと去っていきます。そして、残されたのは、ぐるぐるだけです。正確には、私と白人3人のグループだけです。

ぐるぐるは知りました。

 

--こ、これが、ロスト・バゲッジかっ!!

 

20数年いろんなところを旅行してきましたが、とうとう来ましたか。

しかし、まあ、亀の甲より年の功。慌てても仕方ないので、クレームのカウンターに向かいます。

先に白人3人のグループが既に手続きをしていますが、なにやら時間がかかっています。

「はあ…。荷物の紛失の手続ってのは、あんなに時間がかかるのか」とげんなりしていると、担当のお姉さんが、「とりあえずあなたたち、時間かかりそうだからそっちで書類書いてて。先にこっちの日本人の方を処理するから」というような感じで、ぐるぐるの相手をし始めてくれました。

手渡された書類に、必要事項を記載して、クレームタグを渡して、パスポートも見せて…。そうこうするうちに、違う担当者の男の人がやってきて、私の相手は交代です。(おねぇちゃんは違う仕事に行ったようです。)

男の担当官は、パソコンをカシャカシャいじって何か確認すると、

フィレンツェには何日滞在する?」と聞いてきました。

本当は4日ですが、早く荷物が届いてほしいので「3日間」と答えると、

「荷物はホテルに送ります。荷物には鍵かかってますか?かかっているなら、キーも預けてください」

なぜキーがいるのか、と問いただすと、

「荷物があなたのものであることを照合・確認するためですよ」との答え。

なるほどと納得し、キーを渡すと、

担当官はビニール袋に収納し、必要書類を貼り付けると、「以上です」と手続きは終わりました。

およそ10分程度の手続時間でした。

もう一度、担当官に聞きました。「荷物はホテルに届けてくれるんですよね?」

「はい。届けます」

「進捗状況は、あなたの携帯電話にショートメッセージで届けられます」との答えも。

 

…なんだか、疲れました。

ここにいても始まりません。フイレンツェ市中(チェントロ・チェントロ)まで移動してホテルにチェックインしなければ。

振り返ると、白人3人のグループはまだ手続に手間取っています。一体彼らの荷物はどこに行ったのだろうか…。

手続きの前に、グループの男の人と話したら、「あなたもロストしたのか?何個?」と聞かれ、「2つ」と答えると「僕と同じだ…」と、なんだか肩を落としていました。そりゃそうだ。旅行先で荷物がないほど不安なことないよ。

袖触れ合うも多生の縁と申します。彼らの荷物も無事に出てきてくれますようにと祈りつつ、タクシー乗り場に向かうぐるぐるでした。

時間はすでに夜9時前となっておりました。

 

つづく