シャボン玉のお散歩

アート・読書案内・旅など日々の徒然を綴ります。

美術館・博物館

2018年真冬のパリとモン・サン・ミシェルへ④ プティ・パレ

パリではメトロではなく圧倒的にバスに乗る ぐるぐるです。 パリにはルーブルやオルセーといった超有名な美術館がありますが、広くて人も多いし、今回の旅の大目的は「大潮のモン・サン・ミシェルを楽しむ」ということもあり、体力温存して置かなくてはと、…

ルドルフ2世の驚異の世界展

寒くて外出するのが億劫のぐるぐるです。 寒いですけど、渋谷Bunkamuraミュージアム『ルドルフ2世の驚異の世界展』に行ってきました。 ルドルフ2世は、ウィーン・ハプスブルグ家で生まれ、11~19歳の多感な時期、スペイン・ハプスブルグ家のフェリペ2世(ス…

上野アーティストプロジェクト「現代の写実―映像を超えて」

こんにちは。写実とは程遠い、ぐるぐるです。 東京都美術館で開催中の現代作家の写実絵画の展覧会に行ってきました。 実は、写実絵画というものを生で見たことはあまりありません。以前ブログにアップした池田学さんは例外的な体験です。 biobio33.hatenablo…

世界を変える美しい本  インド・タラブックスの挑戦

こんにちは。生まれて初めて板橋に行ったぐるぐるです。 ぐるぐると美しい本『夜の木』との出会いは、2013年パリに旅した時に、ボン・マルシェ近くのお気に入りの本屋さんです。紙の質感といい、インクの香り、そしてデザイン性のある素敵な本で、こんな絵本…

21_21 DESIGN SIGHT「野生展:飼いならされない感覚と思考」

こんにちは、野生の申し子、ぐるぐるです❣️ 幼い頃、自然の中で育ったために、野生と切り離された都会生活には疲れます。 さて、今回は、六本木の 21_21 DESIGN SIGHT で開催中の『野生展』に行ってきました。 六本木界隈の美術館には何度も行っていますが、…

シャガール 三次元の世界

東京ステーションギャラリー『シャガール 三次元の世界』に、最終日に見に行きました。 これまでも何度かシャガールの展覧会を見てきたことと、ふわっとした柔らかな感じの絵のシャガールが彫刻???などと思ったこともあり、なかなか足が向かず、最終日と…

三菱一号館美術館「思いやりウィーク」に思うこと~パリ♥グラフィック ― ロートレックとアートになった版画・ポスター展

「パリ♥グラフィック ― ロートレックとアートになった版画・ポスター」展 に行ってきました。 行ってみて、気づいたのですが、12月5日(火)〜10日(日)の期間は「思いやりウィーク」というイベントみたいです。 これは、障がい者手帳を持つ方と介護人1名が…

東京藝大美術館 「子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。パブロ・ピカソ」展

東京藝術大学130 周年記念事業全国美術・教育リサーチプロジェクト- 文化芸術基盤の拡大を目指して-「子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。パブロ・ピカソ」展に行ってきました。長いタイトルです・・・。 現在美術界で活…

驚異の超絶技巧!ー明治工芸から現代アートへー

三井記念美術館の「驚異の超絶技巧!ー明治工芸から現代アートへー」展に行ってきました。この展覧会、早々に行きたかったのですが、諸事情でのびのびになってました。三度目の正直でようやく叶いました。 2014~2015年に明治超絶技巧展がありましたが、この…

【再訪】三沢厚彦 アニマルハウス謎の館

渋谷区立松濤美術館『三沢厚彦 アニマルハウス謎の館』を再訪しました。 会期を通じて、アーティストたちが作成し続けるという、なかなか無い企画。どんな風に変化しているのかを楽しみにして訪ねました。 会期初めのころと、大きな様変わりに驚かされました…

【再訪】泉屋博古館 典雅と奇想

木々の葉も少し色づき始めました。 ブロガー内覧会ではレプリカでしか見れなかった八大山人の《安晩帖 魚図》が見たくて、泉屋博古館『典雅と奇想』展に再訪しました。 内覧会では慌ただしくて、ゆっくりと落ち着いて見れなかったこともあり、再訪することで…

目黒区美術館開館30周年記念 日本パステル畫事始め展

目黒区美術館『目黒区美術館開館30周年記念 日本パステル畫事始め展ー武内鶴之助と矢崎千代二、二人の先駆者を中心に』を見に行きました。 日本におけるパステル画の先駆者である矢崎千代氏と武内鶴之助、国産パステルの誕生へ、そして二人のパステル画家以…

上野3連発③ ゴッホ展 巡りゆく日本の夢

上野の森美術館をあとにして、次に向かったのは、東京都美術館『ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』です。 小腹が空いてきたので、都美館近くの児童公園みたいなところで、おやつをとりました。この児童公園みたいところの遊具では子供たちが楽しそうに遊んでいま…

上野3連発② 上野の森美術館『怖い絵』

西洋美術館をあとにして、次に向かったのは、上野の森美術館『怖い絵』展へ。 「上野の森」というだけあって、西美から森の中に入っていく感じで、ちょっと鬱蒼としています。 何年ぶりかで訪ねた上野の森美術館。見えてきた壁面いっぱいの展覧会の広告。み…

上野3連発①『北斎とジャポニスム―HOKUSAIが西洋に与えた衝撃』

特に美術展に行く予定を立ててはいませんでしたが、ふとサイトを確認してみると、東京都美術館(とびかん)が、11月1日は夜8時までやっていることに気づきました。 よい機会なので、ついでに上野でやっているいろいろの美術展を巡ろうと、急遽、お昼から上野…

表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち

パナソニック汐留ミュージアム『表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち』を見に行きました。 過去に気になる展覧会もあったのですが、夜間営業がないことと、新橋という場所柄、なかなか足が向きませんでしたが、はじめて訪問しました。 新…

泉屋博古館『典雅と奇想―明末清初の中国名画展』

泉屋博古館『典雅と奇想―明末清初の中国名画展』ブロガー内覧会に行ってきました。 静嘉堂文庫『あこがれの明清絵画~日本が愛した中国絵画の名品たち~』とコラボしていることもあり、今回も東京大学の板倉聖哲先生のギャラリートークがありました。板倉先…

三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館

渋谷区立松濤美術館『三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館』に行ってきました。 東京都美術館『杉戸洋 とんぼ と のりしろ』展に出向いた時に、置かれていたチラシを目にしたとき(字面を追っていなかったので)、ずっと黒沢年男だと思っていました。すみません…

静嘉堂文庫『あこがれの明清絵画~日本が愛した中国絵画の名品たち~』

雨の木立を抜けると、静嘉堂文庫が見えてきました。 ブロガー内覧会というイベントに初めて参加しました。 静嘉堂文庫の河野元明館長のお話は落語調で小噺を交えたり、板倉聖哲先生との小バトルもあり楽しいものでした。トークイベントの後、展示会場へ。 普…

オットー・ネーベル展

Bunkamuraザ・ミュージアム『オットー・ネーベル展』に行ってきました。 日本で初めての回顧展で、いままでオットー・ネーベルの存在は知りませんでした。 オットー・ネーベルは、1892年ベルリン生まれ、カンディンスキーやパウル・クレーと親交があり、ナチ…

興福寺中金堂再建記念特別展 運慶

東京国立博物館 特別展「運慶」に行ってきました。 夕方でしたが、かなり混雑していました。運慶作品をこれだけまとめてみることができる機会は滅多にありません。 運慶でまっさきに思い出すのは、東大寺南大門の国宝「金剛力士立像」ですが、さすがにこれは…

フランス人間国宝展

東京国立博物館表慶館『フランス人間国宝展』に行ってきました。 フランスの傑出した工芸作家15人による手仕事の美しい作品が展示されています。伝統を継承し、自然との調和を図った、しかも、モダンな素晴らしい作品ばかりで驚嘆してしまいました。 展示会…

ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信展

生まれて初めて千葉駅に降り立ち、千葉市美術館『ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信展』に行ってきました。 駅から少し離れたところにあるので、c-bus(100円 循環バス)を利用しました。1日乗車券(200円)を買うと、美術館の入場料も割引されるとか。 …

サントリー美術館『六本木開館10周年記念展 天下を治めた絵師 狩野元信』展

サントリー美術館『六本木開館10周年記念展 天下を治めた絵師 狩野元信』展に行ってきました。 狩野元信は、狩野派の初代・狩野正信の子、狩野派の2代目です。永徳の祖父にあたる人物です。 江戸時代には、幕府御用絵師として、日本全国に影響を及ぼすに至っ…

香港ミニチュア展

KITTE marunouchi で開かれている『香港ミニチュア展』に行ってきました。 1階正面入り口から入ってすぐに展示されていました。平日にもかかかわらず、この場所だけ人だらけでした。 香港が中国に返還されてから20周年を記念するイベントのひとつです。 香港…

生誕120年 東郷青児展

損保ジャパン日本興亜美術館『生誕120年 東郷青児展』に行ってきました。 会期始めの平日ということもあり、空いていました。 東郷青児の絵は、損保ジャパン日本興亜美術館で本物をはじめて見るまでは、幼い頃にお土産でいただくお菓子の包装紙の「きれいな…

日本橋高島屋『池田学展 The Penー凝縮の宇宙-』

日本橋高島屋で開かれている『池田学展 The Penー凝縮の宇宙-』に行ってきました。 初日午後、結構混み合っていました。 1㎜以下のペン先で1日に描けるのが10cm四方という、大きいもので完成までに3年はかかるらしいです。 とっても精密、精緻な絵画で、…

【没後500年記念】レオナルド・ダ・ヴィンチ展~天才の「手」から生まれた未来の夢へ

横浜そごうで開かれている『【没後500年記念】レオナルド・ダ・ヴィンチ展』に行ってきました。 ダ・ヴィンチの手稿をもとに作成された模造品がメインに展示されています。 もちろん、ダ・ヴィンチの考案は、誰もが知っている通り、当時は抜きんでたものがあ…

『民藝の日本』

横浜高島屋『民藝の日本』、に行ってきました。 「民藝」とは、「民衆的工藝」のこと。柳宗悦の作った造語です。柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎らの民藝運動の足跡をたどりつつ、柳宗悦が日本各地で民芸品を収集した日本民藝館所蔵の収蔵品を中心に、「手仕事…

絵巻の入門書「すぐわかる 絵巻の見かた【改訂版】」

先日、知人に「絵巻について、何の知識もないから、入門書みたいのはないのかなー?」と言われ、『すぐわかる絵巻の見かた【改訂版】(榊原 悟 監修 東京美術)』を紹介しました。 『すぐわかる絵巻の見かた』は日本美術の絵画表現の一形態である「絵巻」に…