山種美術館で開催されている『川端龍子 -超ド級の日本画-』展に行ってきました。
「龍子」と書いて、「りゅうし」と呼びます。女性ではなく男性です。
まだ訪れたことない鳴門海峡の渦を江の島の海を見ながら想像して描いたとされる《鳴門》は群青が多様に用いられており海の渦潮とのコントラストが巧みに表現されていて飲み込まれてしまうくらいの迫力があります。
群青がやはり多く使われていた《龍巻》も《鳴門》に負けず劣らず迫力があって、イカ・エイ・クラゲなど海の生物が潮流に巻き込まれ真っ逆さまに落ちていく感じが迫力もありながらコミカルでした。
《慈悲光礼讃朝・夕》は朝の光が池に優しく降り注ぐのとは対照に夕暮れの光は暗くどこか物悲しく、牧場の牛が牛舎に戻っていくのか、その目が1日の終わりを告げているかのようでした。(前期のみ展示)
《真珠》は写真撮影OKでした。
図録はこちらです。