ロンドンに行くたびに、足を運んでしまう美術館のひとつがトラファルガー広場にあるナショナル・ギャラリーです。いつも展示されているもあれば、所々入れ替えもあり、毎回、外すことができません。
どれもこれも、美術全集や美術の教科書に出てくるものばかりで、目が回ります。
入るとすぐに鎮座しているのは、ハンス・ホルバイン『Jean de Dintereville and Georges de Seleve(The Ambassadoes)』(通称:大使たち)です。向かって右斜めから見ると、手前の歪んだオブジェが頭蓋骨に見えます。
クラーナハの絵は、細部だけを切り取ると「うわぁ~」と引き込まれるのですが、全体を見ると妙な感じで。。。ま、いいかなーと思って、日本で開かれたクラーナハ展は見逃したのですが、やっぱり見ておけばよかったとちょっぴり後悔しました。
ベラスケスが描いた唯一現存する裸婦画『Venus at Her Mirror(鏡のヴィーナス)』。鏡に映っているビーナスの物憂げな表情にうっとり見とれてしまいます。やっぱり、ベラスケスってすごい!!2018年初めに開かれる国立西洋美術館『ベラスケス展』が待ち遠しいです。
誰もが知っている物故作家だけではなく、ナショナルギャラリーでは現代作家の作品展も行われています。今回は1968年マンチェスター生まれの作家Chiris Ofiili『Weaving Magic』をやっていました。Chiris Ofiiliが描いた下絵をタペストリーにするというものでした。
また、企画展『Rubens and Rembrandt』が開かれていていました。日本なら、間違いなく有料でしょうが、こちらも無料でした。さすがロンドン!!
ルーベンス『A Roman Triumph』にインスパイアされた小学生たちの作品展『Take One Picture 』のコーナーもありました。子供たちへの文化芸術教育も行き届いて、文化・教養の層の厚さを感じずにいられません。