上野3連発①『北斎とジャポニスム―HOKUSAIが西洋に与えた衝撃』
特に美術展に行く予定を立ててはいませんでしたが、ふとサイトを確認してみると、東京都美術館(とびかん)が、11月1日は夜8時までやっていることに気づきました。
よい機会なので、ついでに上野でやっているいろいろの美術展を巡ろうと、急遽、お昼から上野へ。
本日のターゲットは、東京都美術館『ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』、上野の森美術館『怖い絵』展、国立西洋美術館『北斎とジャポニスム―HOKUSAIが西洋に与えた衝撃』と、盛りだくさんです。
まずは、JR上野駅出てすぐの、西洋美術館へ。
上野公園は、良い天気のせいで人がいっぱいです。
国立西洋美術館「北斎とジャポニスム―HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」展へと向かいます。
1階フロアのコインロッカーは、なんとまあ、ほとんどすべて埋まっています。相当混んでいるのかしら!? 地下にもロッカーがありますが、めんどくさいので、1階でかろうじて空いていたロッカーを発見し、荷物を預けて展示会場へ。
いつも西洋美術館の企画展では、地下ロビーの大画面液晶テレビで企画展の宣伝・紹介映像を流していますが、今回はなし。椅子がかためて置かれて、何人かの人たちが座ってます。なんか気だるさが漂ってます。
展覧会場に入ってみると、平日午後にも拘らず、なんという人の数!
北斎漫画などがケースの中に。いきなり、見るのに列になっています。
・・・なんで版本みるのに、こんな行列になっているのか。
過去にも何度と見ているので、北斎漫画なんて、そんなに真剣に見るものなのかなー?とぼやきつつ、チラリと横目で追いながら前へ進む。
北斎の浮世絵や絵手本などの版本と、それに影響をうけたというヨーロッパの画家たちの作品が展示されています。全体がその形式で展示されています。
北斎の波、北斎の構図等と似ていると思しきジャポニスム作品がいっぱいいっぱいあります。作品一覧を見ると、西洋作品220点、錦絵・摺物41点、版本38点もあります。ちょっと多すぎない!?
日本の江戸時代後期の浮世絵が、パリの芸術家たちに影響を与えたのは歴史的事実です。ただ、なにからなにまで、北斎の影響下にあったみたいなのは、牽強付会すぎでは?と首を傾げたくなる。
ドガの腰に手をあてている踊り子と、北斎の相撲取りが腰に手をあてているポーズが似ているとか。東洋人だろうが西洋人だろうが、腰を伸ばすときは腰に手をやって伸ばすしますよね。
北斎が松の木立を描いています
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モネも木立の絵を描いています
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構図も似ています
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モネは北斎に倣ってます。あの印象派の大家モネに影響を与えた北斎はすごいです。
要はこういう論法で、つながりを見つけたのかしら。
そんなこと思いつつ、会場を歩いていると、カミーユ・クローデル「波」がさりげなく佇んでいます。ずいぶん昔にパリのロダン美術館で観た以来の再会にうれしくなりました。
絵のところばかり混雑してたけど、ジャポニスムというなら、絵画だけではなく、ガレの工芸とかに顕著ですから、そういうところにももっと注目してほしいと思います。
さらっと見ただけで、辛口な感想で、すみません。
あまりに人が多かったので、はじめから疲れてしまいました。
さて、お次は。。。www.nmwa.go.jp