シャボン玉のお散歩

アート・読書案内・旅など日々の徒然を綴ります。

上野3連発② 上野の森美術館『怖い絵』

西洋美術館をあとにして、次に向かったのは、上野の森美術館『怖い絵』展へ。

「上野の森」というだけあって、西美から森の中に入っていく感じで、ちょっと鬱蒼としています。

何年ぶりかで訪ねた上野の森美術館。見えてきた壁面いっぱいの展覧会の広告。みんな自撮りとかしています。

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入口の方を見ると、入館待ちの行列が!!

「チケットをお持ちの方の待ち時間は20分です」という看板が。

え、ここでも行列!と、ちょっと困惑。なんでこんなに人が多いの?

そんなに名品が来ているのか?これは、SNSの影響か?

(テレビあまり見ないので、よく知らないけど)それともフジが一所懸命CM放送してるからなのか?

この「怖い絵」というものは、ドイツ文学者・中野京子氏がチョイスし論じられた概念ですから、彼女の考え方や絵の背後の歴史事件、絵の作成の背景などの観点を理解していないと絵を鑑賞する意味はあまりないと思います。

絵を見ながら、説明のキャプションを暗い展示会場で読んでたら、会場も混雑するのは当たり前と、行列を見ながら感じました。

それなら、図録だけでも手に入れて、読んでみましょうよということに。家で読んでみてオモシロかったら、また来ればいいわと考え、出口からミュージアムショップへ。

図録サンプルをぱらぱらと確認し、購入してサヨナラしました。

ネットで通販サイトみたら、よく売れているのか再入荷待ちになっていたので、ここで図録買えてよかったです。

出口を出たあとで気づいたのですが、出口の看板をよく見たら「ショップのみのご利用はできません」と書いてありました。もう、あとの祭り。。。

だって、出口からショップに入っていく人、何人もいたので気づきませんでした。すみません。

美術館から去り際、また入場待ち行列は増えているようでした。

混雑具合は、展覧会のサイト(twitter)にアップされています。

ポスターやチラシで前面に出されているレディ・ジェーン・グレイの処刑』の前で、ふと思ったことが。

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この絵、若くして斬首されたジェーンの悲劇が劇的に描かれていますが、なにが一番不幸かっていえば、それはあなた、ジェーンのモデルやった女の子!

だって顔のほとんど目隠しで隠されて、きっと美人な娘だったなのに、モデルになったけど顔を描かれなかったなんて、この娘の不幸を思うと涙ちょちょぎれます。

この上野の森美術館、周りに樹が多いから、夜に来たら怖いだろうなー。それこそが、怖い絵の会場にはぴったりかもね。 

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