東京藝大美術館 「子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。パブロ・ピカソ」展
東京藝術大学130 周年記念事業
全国美術・教育リサーチプロジェクト- 文化芸術基盤の拡大を目指して-
「子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。パブロ・ピカソ」展に行ってきました。長いタイトルです・・・。
現在美術界で活躍されている方の、現在と子供時代の作品が並列で並べられていたり、幼稚園や小学校でのワークショップで制作された作品や、中高生の美術作品、そして東京藝大の学生・卒業生の作品が、たくさん展示されています。
現代日本の美術教育を捉え直し、未来への展望を考える機会として企画されたものです。
子供のもっている感性を育み発展させていくために、美術教育はどのような可能性があるのかを考えさせられます。
展覧会会場入ると、学長 日比野克彦氏の子供の頃と大人になっての作品から始まって、現在の幼稚→小学生→中学生→高校生→大学生→大学院生→卒業生 の作品が展示されています。
はっきり言って、迫力あります。今の学生さんの表現力のすごさに驚かされます。
美術の教科書が数冊、参考資料としておいてあるのですが、これを見ると、随分と美術の教科書も変わったものだと思いました。
昔の美術の教科書って、有名な芸術家の作品の写真が並んでいるだけのようなものだった記憶がありますが、今のは、結構体験型のような構成に変わっています。
有名な作品・芸術家の紹介⇒技法や作り方の解説⇒実際に作ってみよう
という構成が、わかりやすくビジュアル的に解説されている印象です。
だから、中学生や高校生でも、ピカソ風、アルチンボルド風などの作品が描けるのねと、納得。
荒削りではあるけれども、明治超絶技巧に負けないくらいの中学生の作品など、その創造性に唸ってしまいます。
大学生以上になると、いろいろなものが削ぎ落とされ洗練されている感じがあります。
現代美術ってこういう傾向なんだなーと思わせます。
と、一とおり見終わると、創造性が刺激されます。
何かを創り出したくなる衝動に駆られること必至です。
会期12月3日(日)まで
全国美術・教育リサーチプロジェクト〜文化芸術基盤の拡大を目指して〜 「子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。パブロ・ピカソ」