2018年真冬のパリとモン・サン・ミシェルへ④ プティ・パレ
パリではメトロではなく圧倒的にバスに乗る ぐるぐるです。
パリにはルーブルやオルセーといった超有名な美術館がありますが、広くて人も多いし、今回の旅の大目的は「大潮のモン・サン・ミシェルを楽しむ」ということもあり、体力温存して置かなくてはと、プティ・パレに行きました。
左岸の宿泊場所によりますが、サンジェルマン・デプレやオデオン界隈なら、63番バスに乗り、アンバリッドで降り、パリで一番美しいと言われるアレクサンドル3世橋を渡って行くのがお勧めです。
旅レジからの連絡メール通り、いつもよりセーヌ川の水位は上がっていて、道行く人たちも川を覗きん込んだり、写真を撮ったりしていました。
橋を挟んで、向かって左がグラン・パレ、右がプティ・パレです。
プティ・パレの傍で、なぜか英国元首相チャーチルの像がお出迎え。
プティ・パレといっても、日本の美術館より大きいですよ!常設展が無料なところが魅力的です。といつつ、特別展(有料) L'art du pastel de Degas à Redon (英語タイトル:The Art of pastel from Degas to Redon)を見てきました。
昨年は、目黒区美術館でパステル画に触れ、パステル画に魅力を感じ、見に行くことにしました。
特別展では、プティ・パレで所蔵している200点以上のパステル画から150点近くが展示されていました。キャプションはフランス語だけでしたが、展示各章ごとに、英語の説明もありました。
ドガやゴーギャン、モリゾなど日本でも知られている画家の作品もありましたが、多くは、あまり知られていないものでした。その分、新鮮さがあり、ここまでできるのかという写実的なパステル画もあったりと、パステル画の奥深さを思い知らされました。
こちらのパステル画 Iwill[Léon Clavel,dit] "Le Soir;Paris sours la neige” に足を止めて写真を撮る方が多かったです。調べたところ、彼は風景画家のひとりで、本名はMarie-JosephLéonClavelといい、画家として生きる意志を表すために Iwill と名乗ったとか。雪の積もるパリの静寂さとひんやりした空気が伝わってきます。(旅の後半は雪が舞うパリと遭遇することになるのですが)
特別展のタイトルどおり、ルドンの作品も数点展示されていました。
日本の美術館同様、図録が会場内に置かれていましたが、かなりボロボロです。
背も破れ、表紙も歪んでいます。もちろんページもかなり傷んでいました。日本の美術館のサンプル図録でここまでの損傷はあまり見たことないので、フランスの製本技術によるものでしょう。日本の製本技術の方がかなり高いですね。
購入しようかと思いましたが、フランス語版しかないことと、ショップで過去の図録が割安な価格で売られていたので、いつかまた訪れた時に割引価格になっているかもと思い、今回は断念することに。
(写真はプティ・パレの螺旋階段です。アール・ヌーボー様式の手すりがエレガントで美しいです。)