シャボン玉のお散歩

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ジョルジュ・ブラック展 絵画から立体への変容 ―メタモルフォーシス

汐留ミュージアムジョルジュ・ブラック展 絵画から立体への変容 ―メタモルフォーシス』内覧会に行ってきました。

展覧会副題の"メタモルフォーシス"とは、何を意味するのかと気になり、調べてみると、フランス語“metamorphoses”とは、変身、変容を意味するそうです。

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ジョルジュ・ブラックといえば、キュビズム創始者というイメージしかなかったのですが、最晩年の約3年ほど、絵画からジュエリーや彫像 、ステンドグラス等の造形への変容を通して美の追求していたということです。この展覧会では、平面から立体への変容に取り組んだジョウルジュ・ブラックの軌跡を見ることができます。

ブラックの変容への取り組みは、絵画からジュエリーへという形から始まります。

ブラックの原画を元にジュエリー・クリエイターのエゲル・ド・ルレンフェルド が、ブラックのイメージを壊さないように、どの宝石で造形化するかを決めていったということです。

ジュエリーの美しさその輝きは、やはり画像では伝わらないので、本物を見るしかありません。

そして、陶器や彫像、モザイク画、タピストリーへと、変容していきます。

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さらに、ステンドグラスにも、変容しています。この美しいステンドグラスの技法 は、「ジェマイユ 」とコクトーが名付け、gemme(宝石)と  émail(七宝)を合わせた造語だとか。

その変容ぶりは、青い鳥 を追って行くとよくわかります。

絵画『青い鳥 ピカソへのオマージュ』からはじまって、ジュエリー、陶器、彫像、モザイク画、タピストリーまで、青い鳥がこれでもかと変容し、でも、そのどれもがはじめのイメージを壊さないし、どれもが美しい❗️

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パナソニックのスペースプレイヤーで三つの恩恵(三美神)が、展示会場内の床に投影されていました。動画も、変容のひとつですね。(笑)

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✳︎写真は、特別な許可を得て撮影しています。

 

最後に、ブラックさんと一緒に撮影できます。

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