シャボン玉のお散歩

アート・読書案内・旅など日々の徒然を綴ります。

【再訪】三沢厚彦 アニマルハウス謎の館

渋谷区立松濤美術館『三沢厚彦 アニマルハウス謎の館』を再訪しました。

f:id:biobio33:20171122225603j:plain

会期を通じて、アーティストたちが作成し続けるという、なかなか無い企画。どんな風に変化しているのかを楽しみにして訪ねました。

会期初めのころと、大きな様変わりに驚かされました。また、観覧者も多くなっていました。

2階に展示されていた制作途中のオカピが地下の展示場に、逆に地下展示場にあった作品が2階にいったりと・・・大きな模様替えがなされていました。

でも、やっぱり、こっそり小動物が潜んだりしていて、蹴っ飛ばしてしまいそうで、ちょっとドキドキ。ライオンの臣下のようにいるハスキー犬でさえ、ぶつかりそうになってしまう。要注意。

制作途中の作品は、会期最終日には出来上がるらしいのですが、ほんとに出来上がるのかしら、とちょっと心配しながらも、出来上がりが楽しみです。

(この展覧会の最終形は、会期後刊行される図録で公開されるとのことです。)

いま、東京藝大美術館で開かれている「子供は誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。パブロ・ピカソ」展で、三沢厚彦さんのクマの彫刻が表紙となっている美術の教科書を発見しました。

中身にも、三沢厚彦さんの彫刻を例にとって、手法等を説明している頁もあり、いまの子供たちにとっては、身近な存在の彫刻家でもあることを知りました。

アーティストの様々な作品に囲まれていると、自分もこの作品世界の一部になっていくような感覚を覚えます。ほとんどの作品とは至近距離で見つめ合うことができるので、パワーを身近に感じることができます。

作品がを創り上げられていく過程が実感できる稀有の展示空間です。細部を楽しむもよし、松濤美術館の建築空間にある不思議な時空に漂う空気を味わうもよし、様々な楽しみ方があると思います。

前回行ったときには気づかなかったのですが、入ってすぐのトラは撮影可能でした。

f:id:biobio33:20171122230232j:plain

f:id:biobio33:20171122230248j:plain

かなり大きいです。

会期 2017年11月26日(日)

三沢厚彦 アニマルハウス 謎の館|松濤美術館