初夏、クレマチスの丘で
最近インスタにハマって、ブログさぼってる ぐるぐるです。
6月のある晴れた日に、東海道線を乗り継いで「クレマチスの丘」に行ってきました。
「クレマチスの丘」には、「ヴァンジ彫刻庭園美術館」と「ベルナール・ビュフェ美術館」があります。クレマチスの丘の中を歩いて回るのは大変なので、無料巡回バスを利用して2つの美術館を回りました。
★ヴァンジ彫刻庭園美術館★
花々が咲き誇る美しい庭園とイタリア人の彫刻家ヴァンジの作品からなる美術館です。
ヴァンジの彫刻は風景と調和して、そこに溶け込んでいるかのように違和感なく展示されていて、素晴らしい風景と一緒に楽しめました。
訪れた日はよく晴れていた日でしたので、都会とは違って空気も良く、気持ちの良い時を過ごせ、高齢マダムのグループも楽しそうに寛いでいらっしゃいました。季節のよいときまた再訪できたらなと思います💚
日曜美術館(6月17日)でも紹介されていましたが、企画展「須田悦弘 ミテクレマチス」が開かれていました。
作品8点が一堂に会して展示されているのではなく、美術館内に散りばめられてさり気なく展示されています。
8点のうち1点は、密かなところにこっそりと隠れて展示されていて、これを見つけるのは超難関です。ということで、作品だけではなく、そのインスタレーションも楽しめます。
須田悦弘は木彫の技術を活かし、花びら、葉、茎などを朴の木から繊細に彫り起こし、彩色して植物を制作しているということです。
葉脈から細部に至るまで、薄い花びらの繊細さに、そして、植物や自然への洞察力と観察力に優れた精巧な木彫に驚かされます。
また、この時期はクレマチスが庭園に咲いていて、ミテクレマチスとの競演も楽しめました🍀
会期 2018年10月30日まで
★ベルナール・ビュフェ美術館★
銀行家 岡田喜一郎が戦後復員してから、虚無感と不安を表現したビュフェの絵に感動を覚え、作品を収集し、世界一を誇るビュフェコレクションの美術館です。
美術館は広々として、静かな雰囲気で、南仏の小さな美術館に迷い込んだような気持ちになりました。
今回の訪問の目的は、丸木位里・俊夫妻の「原爆の図」が見ることでした。(2018年6月12日に終了しています)
丸木夫妻は、原爆投下後の広島に入り、被爆者の証言をもとに「原爆の図」を描きました。
「原爆の図」に対峙していると、事実をありのままに見せられているようで、一瞬、時が止まり、自分もその場に身を投じているかのような恐ろしさと虚しさが込み上げてきて、きちんとこの現実に向き合わなければいけないと痛感させらました。
一方、ベルナールビュフェも子供の頃、フランスで第二次世界大戦を体験し、戦争の虚しさや人間の愚かさを繰り返し表現しています。
企画展は、「藤田嗣治 本のしごと」や「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」が今後予定されています。 参考までに、東京で開催された際の模様を綴った過去ログを。